公開日:2026年4月17日

「NCAR×AWARE 女性アーティスト リサーチフェローシップ」第1回の採択フェローは小田原のどか、山田裕理に決定

1年間の研究期間中、上限5000ユーロの研究費が支給される

左:小田原のどか 右:山田裕理

NCAR(国立アートリサーチセンター)とAWARE(Archives of Women Artists, Research and Exhibitions, Centre Pompidou)が2025年に共同で開始した「NCAR×AWARE 女性アーティストリサーチフェローシップ」 の第1回(2026年度)採択者に、小田原のどか山田裕理の2名が選出された。

本フェローシップは、日本国内に居住または滞在する研究者・キュレーター等を対象に、視覚芸術分野で活躍し、日本に所縁を有する女性アーティスト(自身の性認識が女性またはノンバイナリーであるアーティスト)に関する研究の支援を目的とするもの。日本における女性アーティスト研究のさらなる活性化を図るとともに、国際的な研究基盤の形成と文化的多様性の推進へ貢献していく。

採択者には、1年間の研究期間中、上限5000ユーロの研究費が支給され、その研究成果は、NCARおよびAWARE公式ウェブサイトにて2027年夏以降に公開を予定している。

4月15日に東京日仏学院で開催された発表会にて

小田原は宮城県出身の彫刻家、評論家、版元主宰、芸術学博士。久原濤子太田嘉女野の女性彫刻家2名を対象とし、周縁化されてきた近代日本における女性彫刻家の活動に光を当て、彼女たちが直面した制度的・社会的制約に着目することで、地域固有の歴史とともに美術史を再検証する。

山田は、近現代写真史を専門とする東京都写真美術館学芸員。明治期を中心に昭和前期までに活動した女性写真家に関する展覧会・文献調査を通じて、その評価および研究の現状を整理。島隆塙芳埜山本古登女を主要事例とした研究を通して、女性写真家の写真実践が近代日本の写真文化の形成に果たした役割を明らかにする。

今回の選考委員は、天田万理奈(AWARE 日本代表、キュレーター)、大谷省吾(NCAR 作品活用促進グループリーダー、東京国立近代美術館 副館長)、小勝禮子(美術史・美術批評)、建畠晢(草間彌生美術館長)、仲町啓子(実践女子大学 名誉教授、秋田県立近代美術館 特任館長)、水野僚子(日本女子大学国際文化学部国際文化学科 准教授)が務めた。

選考委員長の仲町は「応募された19件の研究対象は多岐のジャンルにわたり、応募者の国籍も多様で、また研究方法にも個性的なものが多く見られました。審査は「募集要項」の「選考方法」に挙げた諸点から厳正に行われました。 支援対象研究を遂行するに足る実績と準備状況については、 短期間に相応な成果を得るため重要視しました。 次回は近現代以前を対象とする研究の応募も歓迎いたします」とコメントした(プレスリリースより)。

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