公開日:2025年12月19日

若手作家の登竜門「VOCA展2026」、VOCA賞は戸田沙也加に決定。奨励賞はソー・ソウエン、寺田健人

展覧会は上野の森美術館にて2026年3月14日~3月29日開催

アーティストとひらく「戸田沙也加展 沈黙と花」(横浜美術館、2025)会場風景 撮影:編集部

平面美術の領域における美術賞

今回で33回目となる若手作家の登竜門「VOCA展2026 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」の選考会が行われ、VOCA賞に戸田沙也加が選出された。

「VOCA展2026」は上野の森美術館にて、2026年3月14日~3月29日に開催。今回は全国各地から24名の作家が出品し、そのなかからVOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、VOCA佳作賞2名が選考会によって決定した。

受賞者は以下の通り。

■VOCA賞
戸田沙也加(とだ・さやか
1988年生まれ、埼玉県在住。
《語られざる者の残響》
油彩、インクジェットプリント、キャンバス、木製パネル、アルミ複合板、アルミフレーム、木材

■VOCA奨励賞
ソー・ソウエン
1995年生まれ、福岡県在住。
《Pain things - ペイン ティングス》
染料、漂白剤、点字、紙、コットン、木枠、フレーム、モニター

寺田健人(てらだ・けんと
1991年生まれ、東京都在住。
《The Gunshot Still Echoes》
リトグラフ、粉真鍮(空薬莢)、木材、貼りパネ

■VOCA佳作賞
加藤千晶(かとう・ちあき
1990年生まれ、神奈川県在住。
《ゆらぐ輪郭、声の断片を拾う》
毛糸

倉敷安耶(くらしきあーや))
1993年生まれ、茨城県在住。
《手を添える》
油彩、アクリルメディウム転写、糸、ニット生地、木枠

選考委員は、拝戸雅彦(選考委員長 / キュレーター)、尾﨑信一郎(鳥取県立美術館館長)、丹羽晴美(東京都写真美術館事業企画課長学芸員)、服部浩之 (キュレーター / 東京藝術大学大学院准教授、国際芸術センター青森館長)、原久子(大阪電気通信大学教授)。

「VOCA(ヴォーカ)展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展。本展覧会では、全国のアートの現場に精通した美術館学芸員、研究者などが担当し、将来性のある40歳以下の若い作家を推薦する。推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼することで、全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同美術展の特徴のひとつとなっている。

「VOCA展2026 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」
会期:2025年3月14日~3月29日 16日間/会期中無休
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)

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